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不況による受験動向

あからさまに不況を反映した受験になったようです。今年の受験。。。

一番には公立大受験者の増加と難易度の上昇。
二つ目は低難易度私大の受験者が増え、難関大を回避する傾向が強まった事。


私大では一番人気の最難関大「多摩美グラフィック」よりも東京造形グラフの方が倍率が4ポイントも高かったことでも「難関回避」「浪人回避」の傾向は強く表れています。
また金沢芸大視覚専攻の難易度が以上に上昇したように思います。一次試験での合格者は全受験者の1/5〜1/6程度。学科重視の傾向も強く感じるところです。

就職だけでなく、受験もまた「買い手市場」と言うところでしょうか。。
# by artnova | 2010-03-09 20:08

美術研究所の存在意義

高校の美術教諭、進路指導担当教諭も多かれ少なかれ「受験生の意識低下」は感じているところでしょうし、現実に「◯◯大学に行きたい」という強い意志を持った学生は多くはないはず。
また、希望の大学は何となくあるものの、今現在の学力、また美大のような実技試験が行われる入試に向けては「合格のための実技力」を有さないか、入試倍率の高さに怖じ気づき、「入れる大学」を選択する受験生とその保護者が後を絶ちません。

では、「あくまで難関大学に挑むべきか」「入試レベルが大学の優劣のすべてか」と考えるとけっしてそうではないと言う事は勿論、私自身にもある考えです。
実力以上のものを求め、経済的にも精神、体力的にも無理をし、受験の為だけに送る高校生活はいざ大学生に慣れた時に「抜け殻」のごとき所在なさを生んだり、目標を持てない消失感に襲われたり,,,と言う話をよく耳にしますし、一概に「高難易度入試をかいくぐって入った俗に言う いい大学」がすべからく本人の将来に繋がる,,,と言うものでもない。本人の望みを叶える本人にとってのいい大学は難易度が決めるものではありません。

しかし、逆に「今現在の実力を本人のポテンシャルの全てである」と本当に考え、本人もその先にある「さらなる努力」を怠り、これからくる社会生活でのリスクやストレスをはねのけ、元気にやって行けるだけの「力」はけして「今ある力」だけでは足りないのではないでしょうか?
闇雲に無理をすると言うのでなく、必要な力を身につける努力と、今後必要な力をもっとも効率よく手に入れる環境を「今、努力して考え、手に入れる」ことは絶対間違った考えではないと一方で思う訳です。

逃げ場の多い環境や、デカダンスとも思える荒廃的思想(思想と言うべき強固な考えなど持っていない子供達がほとんどですが)は我々、大人が子供達に奇しくも提供してしまった環境です。
「仕方が無い」という言葉で版を押すように免罪符を提供するのはもうやめてしまわないと、、、。
本当に日本の未来は無い、、、、とも思えてしまう 今日この頃です。


つづく
# by artnova | 2009-12-01 16:14

美術予備校の存在意義

 久しぶりのブログ(コラム)アップです。申し訳ない。


 ご大層なタイトルで書き出しましたが、近年、閉校に追いやられる美術予備校が後を絶ちません。
首都圏の大中小規模予備校経営者や講師達との話の中でこの数年出て来るのは「◯◯予備校がつぶれた」「◯◯予備校さんは受験生指導をやめたらしい」などの内容。
単純に不景気っていう言葉で片付けられない切迫した状況は何処の研究所も同じようです。
「明日は我が身」
確認調査を行った訳ではないのであくまで推測ですが、全国的には中小の研究所、絵画教室を中心に1/4〜1/3弱が既に倒産、閉鎖しているように思います。
無論、この業種に限らず、いかなる業種でも「平成大不況」のあおり、業績不振で経営を断念、、、
なんてことが聴かれますが、大学受験においてはそこに「少子化」「規制緩和以降の入試難易度の低下」「受験生の意識の低下」が加わり、どん底の状態。

かくいう私共アートノバでもこの2年間は右肩下がり、、、ではあるものの、県内唯一といっていい「難関大現役合格の望み」を保った研究所ですから、わずかではありますが「高い望み」を持った受験生とそれを支える親御さんからのご指示でなんとか運営できております。

関東圏では某中堅研究所(私が受験生だった頃は100人規模)が閉鎖。これまで美術手帳などへ広告を出していた中小の研究所も「受験生は10名に満たない」などの話を聞きます。今後、数年は続くであろう不況と現行の制度下では増々、研究所の倒産、閉鎖が懸念されます。
「明日は我が身」です^^;



美術大進学の場合、まだまだ受験生のみならずご父兄にも「就職先の不透明感」は根強く、また学費の高さから経済的な理由で「断念」する方が多いように思います。
確かに、一般大学に比べ設備投資が必要不可欠な美術大学の学費が高くなってしまうのは必至。
しかし、「もはや東大出身でも就職難」の時代にあって、特殊な技能を身につけ、方向の定まった就職活動は一般大学に比べ「就きたい職業に就く」率、、、だけで言えば美大の方が有利な分野もあります。

随分前にコラムに記したように美大受験難易度の2極化は今後も続きます。東京芸術大を筆頭とした
ムサビ、多摩美、東京造形の追撃。関西では老舗の京都精華の一部の専攻。あとは不況にあって学費の安さから人気がでる公立芸大(愛知、金沢、京都市立など)と中堅と言えるまでになった東北芸術工科大を除けば殆ど「いくつかの科を併願してAOから一般後期まで」受験すれば100%に限りなく近く「大学生」になれる(保証は無いですが^^;)時代なのです。
その中にあって「受験生の意識低下」は加速度的に進んでいます。私共のような「始めから難しい試験にトライする」意気込みを持った受験生の集まる研究所ですら感じる「意識低下」ですから、
そうではない「何となく美大」って気持ちでなまなかな研究所に通ってしまう受験生はもっと強く「気持ちの弱さ」や「頑張れない気持ち」をしどうされる先生方は感じられていらっしゃるのではないでしょうか。


つづく(多分)
# by artnova | 2009-11-28 15:50

静岡文化芸術大学訪問

入試倍率高低、入試難易度においても「2極化」の進む美大受験ですが、常々、難関美大に「准ずる」2番手大学を模索しておりました。
特にデザインジャンルで、またその中でもプロダクトデザインで特に「多摩美プロダクト」に次ぐ、
「次の目標」となるべき大学を探しておりました。
ひょんなことから愛知県出身の金沢美術工芸大生と話す機会があり、またアートノバ出身の同大製品専攻の学生にも聞いたところ、中京地区最大手予備校のこの2年ほどの動向で
「金沢切り」が顕著なのだそうです。

伝統もあり、実際に製品専攻の卒業生の就職率も非常に高いのですが、卒業後、一線での活躍を望む学生には「物足りない」との噂もあります。
名古屋のその最大手予備校は今後、地元の愛知県立と併願の形で来年度から「県立」となる静岡文化芸術大学の受験を薦めているようで、愛知県からの金沢受験者が激減しているのは本当の事らしいです。

文頭でもお話ししたように「多摩美プロダクト」に次ぐ大学を受験生の為に「紹介できる準備」をしたいと思っておりましたアートノバは8月、静岡まで学校見学、教授との接見に出向き、様々なお話を頂戴してまいりました。

結論;プロダクト、メディアでの静岡受験は◯。

ポイント;設備の充実、私大から県立大への移行で施設充実があり、今後学費の値下げが予想できる。また、地元静岡の企業(YAMAHA、スズキ、カワイ楽器など)への就職、他県への就職は開校6年で今のところ「充分」と思える成績です。

ポイント2;実技試験の分かり易さ。
      全専攻共通でデッサンの試験のみ




来年度入試ではこれまで金沢、愛知、京都市立に志望を持っていた「公立専願受験者」の併願数が
飛躍的に伸びる可能性が考えられますので必然的に入試難易度は上がると予測できます。
また、県立化してからの入試、授業、設備投資、就職、、、など、様々に変化する事も予測できます為、今後の2〜3年を見守る必要はあるかも知れません。

新潟からは陸路(新幹線乗り継ぎ)で約4時間。空路(名古屋国際ANA利用)で名鉄、JR乗り継ぎで3時間。いささか遠方に感じますが、大都市に比べ住居費も易く済むのが魅力かも知れませんし、浜松市JR浜松駅から徒歩県内の好立地です。受験生、そのご父兄、高校の進路指導の先生方、
アートノバの「リンク」から飛べますのでまずはHPで概要を確認してみては?

報告終了。
# by artnova | 2009-09-01 15:14

負けたくない気持ち

要約するとこの20年〜30年の教育は「敗者を出さないための仕組み」を用意する事だったのではないでしょうか?
いかにも戦後日本がとった民主主義、資本主義の美旗のもとの「社会主義」的な思想を国民全員が植え付けられ「中流」「みんな同じ」意識に安堵した時代の残骸ですらあるように思います。
付け加えるなら、この10余年は特に引きこもり、不登校、それ以前からの虐め問題にオロオロし通しだったようにも思います。

幸運にも受験という大命題がある研究所ですから、一応の『覚悟』めいた感情を持った者達が集まります。またこれも幸運にも高校というシステムに当てはまらない者や自らそのシステムから逸脱したもの、通常、大人が「普通の教育機関では無理だろう」という者まで接する機会をいただきますため、様々な内容の話をする機会を与えてもらいます。
中には一言もしゃべる事の出来ない通信制高校に通う知的能力に優れた自閉症のお子さんをお預かりした事もあります。また真逆に中学校1年生レベルの問題が殆ど出来ない普通科高校の学生もお預かりしました。
この10年は心療内科通院しつつ抗鬱剤を常用せねば外出もままならないという子がいなかった年はありません。


『敗者を出さないシステム』は逆に多くの「勝敗を望まない子供達」を作る結果となったのだと、我々大人は自覚せねばなりません。
何も教育というジャンルだけではなく、社会構造や文化、、、、最小は「家庭」という単位でもはや競争は存在していないのですから。

とはいえ必ず待ち受けているのは「保護者からの独立」と「社会生活」です。
大学、、、という、おそらく、殆ど者には『最終学歴』となるであろう機関のその後は?



人として社会生活を営む上で最低限身につけねばならない作法所作と智恵。それを身につけることの出来る最後の年齢が私がお預かりしている10代後半なのでは無いかと思っています。



何となく後日、、また。
# by artnova | 2009-02-17 20:36