IE9ピン留め
最近の美大受験
不況の波、、、、、、の話は前回記述の通り、受験にも大きく影響しているように思います。また逆に受験生に追い風なのは美大全体の受験難易度の低下です。しかし、、、

はたして受験生にとって「入学しやすい大学が増えた事」はプラスに働いているのでしょうか?


受験を考える際、私は2つの事を軸に受験生の進路指導を行う事にしています。
ひとつは「何を学びたいか」で、本人の大学で学びたいと思っていることを充分叶える大学を選ぶ事をアドバイスします。無論、その中でも大事な事は「大学が最終目的ではなく、卒業後の進路を見越しての大学選びができているか」です。
もうひとつは「どんなレベルで学びたいか」です。

一般的にまだまだ美大進学がマイノリティーであることに代わりはありません。無論、社会全体の中で事、デザインやファインアートの「仕事」の割合が小さいのですから当たり前です。従って、各美大の受験システムや卒業後の進路、学生や大学の質、傾向、、、その他諸々をご理解頂けている保護者や高校の教諭は残念ながら決して多くはありません。ですから多くの保護者の方が「新潟にもあるのだから、そこにすればいいじゃないか」と考えるのも当然ですし、進路指導に当たって高校の先生方が「偏差値でみたらこの辺りを狙ってみたら...」などと学力だけでの進路指導をしてしまうことも無理の無い事です。
しかし、はたしてそれが受験生のために正しい判断なのでしょうか?

前者「何を学びたいか」を満足させる大学は勿論全国各地の美大、造形学部をもつ総合大学の多くが受験生の望む「専門」を設けています。ですが、卒業後の動向をこれまで様々な大学の入試担当、広報担当、教授陣に訪ねると東京某有名難関美大のグラフィックで卒業生の修学した専門分野における新卒就職率はおよそ30%弱。それにたいして
地方都市にあるいくつかの造形大学のそれは3%〜7%です。
年間100名を越えるグラフィック卒業生を排出する大きな大学が実際には新卒時にデザイナーとして内定がでている卒業生が3人〜7人、,,,それが現実です。


続く
by artnova | 2009-01-08 18:27
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